
教員辞めたいけど、どうやって転職活動するの?




教員以外の働き方が知りたい!




女性教員はどんなところに転職している?
このような疑問や不安を抱えながら日々仕事に励んでいる教員の方、いませんか?
特に女性は結婚や出産を見据えて、今後の働き方について悩んでいる人も多いはずです。私もその中の1人でした。
そんな悩みを抱えているあなたのために、今回は小学校教員からカフェスタッフへ転職したふうさんの体験談をご紹介したいと思います。
- 27歳 女性 元小学校教員
- 大学卒業後、新卒で小学校教員に
- 結婚を機に県外へ引っ越すため、退職
- 教員3年目に働きながら転職活動(県外)を開始
- 現在はカフェスタッフとしてパート勤務
教員から転職しようと思った理由




どうして転職しようと思ったんですか?
私が転職しようと思った出来事と理由は以下の通りです。
- 結婚をして県外に引っ越すため
- 教員の業務量の多さ
- “先生”として子供と向き合うことの難しさ
- 教員以外の仕事も経験してみたい
結婚を機に、夫の住む県外へ引っ越す必要があったため、退職をしました。
私は引っ越し先の採用試験を受け直してまで教師を続けたいと思いませんでした。




どうしてそう思ったのですか?
まず1つ目が、教員の業務量の多さです。今後さらに仕事内容が増え、責任も重くなると家庭と仕事のバランスが崩れてしまうと思いました。
休日もずっと授業のことを考えたり休日出勤したりして、心と身体の余裕がありませんでした。




本当に教員の仕事はやることが多いよね。
2つ目が、「先生」として子どもと関わることの難しさを痛感していたからです。
生徒指導で時に叱らなければならない場面がありますが、私はそういった状況で教師としての威厳をもって、子どもと接するのが非常に苦手でした。
もっと単純に子どもたちと関わることを楽しみたいと思うようになりました。




先生として叱る場面も必要だからね。
3つ目が、教員以外の仕事を経験してみたいと思ったからです。
せっかく転職するチャンスがあるのだから、これを機に、違う職業にも挑戦したいと思っていました。
また、教員の仕事は、またやりたいと思ったときにいつでも戻って来れる職業であることも転職活動を踏み出す一歩となりました。




教員はどこにいてもできる!
教員からの転職活動
転職先が決まるまでの流れ




転職先が決まるまでの流れを教えてください!
私は今の職業に至るまで、あらゆる業種の転職活動をしてきました。
現在の職業に就くまでの経緯をまずご紹介します。
- 引っ越し先の市役所職員の採用試験を受ける
- 最終面接まで行くも不合格
- 転職エージェントに登録する
- 引っ越し先の民間企業2社受ける
- どちらも不採用
- 一旦、転職活動中止
- 年度末に退職し、県外に引っ越し
- 求人サイトでカフェスタッフ募集案件に応募し、採用
市役所職員の採用試験
教員からの転職先を考えたときに、まず思い浮かんだのは市役所職員でした。
「公務員だから安定している」
「子育てしながらでも働けそう」
そういった単純な理由でしたが、「とりあえず受けてみよう」と思い、受験することにしました。
毎日SPIの勉強をしたり自治体の広報誌を読んだりしましたが、結果は不合格でした。
それでもこれから住む予定の市の取り組みや支援制度などが理解でき、受験をして無駄なことは1つもありませんでした。




全ての努力はつながっている!
民間企業2社受ける
冬休みに転職エージェントに登録し、そこから2か月間転職活動をしました。
私は主に営業職を中心に仕事を探しました。エージェントの方からおすすめされた企業を2社受けましたが、どちらも不採用でした。
自分の実力不足を痛感し、教員からの転職の厳しさを実感しました。




転職活動を甘く見てたよ…
カフェスタッフで採用される
一旦転職活動をお休みした後、引っ越してきてからまた仕事を探し始めました。
ここからは転職エージェントを使わずに、自分1人で探そうと思い、毎日求人サイトを眺めていました。
もともとカフェ巡りが趣味で、いつかカフェで働きたいと思っていたところに、偶然今の職場の求人を見つけ、無事に採用されました。




最終的に自分のやりたい職業に就くことができました
実際に利用した転職サービス




実際に使用した転職サービスがあれば教えてください!
私が転職活動の際に実際に利用した転職サービスは以下の通りです。
それぞれどんなふうに活用したのか、順番に詳しく説明します。
また、私が感じたそれぞれのメリット・デメリットも紹介します。
リクルートエージェント
転職活動を始めたとき、最初に登録したのがリクルートエージェントです。
エージェントの方は偶然なのかわかりませんが、元教員で同じ地元・大学出身という共通点があり、とても親身になって相談にのってくださいました。
オンラインで面談を行い、自分の強みや適性などを上手に言語化してくださいました。
また、職務経歴書の添削や面談の練習もやってくださり、大変助かりました。
ただ、夜9時や10時くらいに突然電話がかかってきて、転職活動関係の連絡がきたことが数回あったので、そこが個人的に少し迷惑だなと感じました。




それでも私はリクルートエージェントを使って良かったです!
Education Career
教育業界専門の転職エージェントというのに親近感を覚え、1度だけ面談を行いました。
その当時はどの業種にしようか迷っている段階にあり、教員からの転職だと営業職がおすすめということを教えてくれました。
その他にも具体的な転職活動のスケジュールなども教えていただきました。
1度しか面談していませんでしたが、他のエージェントに比べて情報量が多かったと思います。
ただ、私の住んでいるエリアが地方なので、どうしても大手キャリアに比べると求人数が少なかったのが残念でした。




教育業界に転職したい人にはおすすめです!
すべらない転職
転職のことをYouTubeで調べていた時にたまたま見つけたエージェントです。
ある企業に特化しているエージェントだったので、その企業を受けるための面接対策をしていただきました。
連絡手段がLINEだったので、やりとりが非常に楽でした。
すごく親身になってアドバイスをしてくださり、エージェントの方もとても良い方で、他の人と比べて近い距離で何でも相談することができました。
その分、私が結果を出せなかったとき、ものすごく申し訳ない気持ちでいっぱいでした。




良い方と巡り会えたのに、悔しかったです
Indeed
現在のカフェの仕事を見つけた求人サイトはIndeedです。
地方に住んでいても、圧倒的な数の求人情報が掲載されているため、仕事を見つけやすいです。
他の求人サイトには載っていないような穴場の募集案件などもあるそうなので、とにかく求人数を見たいという人にはおすすめです。
エージェントと違い、自分で応募・面接などの日程調整を行う必要があります。




自分で仕事を探している人にはおすすめです!
転職活動中に苦労したこと




転職活動中に苦労したことはありますか?
私が転職活動中に苦労したことは2つあります。
- 教員の仕事との両立
- 職種選び
教員の仕事との両立
私の場合、転職先が県外だったため、面接の度に1日休みを取らなければならないのが大変でした。
転職活動をしていた時、担任はもたず副教務主任だったため、比較的休みを取りやすかった状況だったので良かったですが、それでも仕事が滞ってしまうこともありました。
いつでも休みが取りやすいように、計画的に仕事を進めたり、事前に「この日は用があって休みます」と周りの先生に伝えたりしていました。




日頃の事前準備が大切です!
職種選び
転職活動をしようと思ったとき、「自分のやりたいことは何か?」を考えるのが大変でした。
「自分が転職を通してどんなふうになりたいのか?」転職の目的を導きだすことが、転職活動をする上で1番大切なことだと分かりました。
転職に関する本や動画を見たりエージェントの人に相談したりして、自分の転職の目的を考えることから始めるのがいいと思いました。
現在の仕事について




現在のお仕事について教えてください!
現在の職業と仕事内容
【職業】
カフェスタッフ(パート勤務)
【仕事内容】
- ホールで料理やドリンクを提供
- 料理やドリンクの調理や盛り付け、仕込み
【1日の仕事の流れ】
8:30 出勤
9:00~14:00 清掃・仕込み・接客
14:00~15:00 お昼休憩
15:00~17:00 片付け・仕込み
17:00 退勤
収入の変化




転職して収入はどう変化しましたか?
正社員雇用ではなく、パート勤務なのでお給料は教員時代の3分の1程度に大幅ダウンしました。
今は夫の扶養内で働いていますが、将来的にこの扶養制度もどんどん変わっていくと思うので、今後働き方を見直していきたいと思っています。




スキルを身に付けて、収入源を増やしていきます!
転職して良かったこと




転職して良かったことは何ですか?
- 心と身体の余裕が生まれた
- 毎日が楽しい
- 子どもを純粋に可愛いと思える
パート勤務ということもあり、仕事の責任感が減ったため、純粋に仕事を楽しめるようになりました。
残業や休日に仕事をすることもないため、心と身体の大きな余裕が生まれ、毎日が楽しくなりました。




休みの日に何も考えなくていいことが1番の大きな変化です!
また、私の働くカフェは子連れママさんをターゲットにしているので、多くのお子さんが来店します。
今は子どもと関わる苦手さを感じることなく、純粋に「子どもが可愛い」と思いながら関わることができています。




私は今の働き方にとっても満足しています!
転職して大変だったこと




転職して大変だったことはありますか?
- 収入が大きく減った
- 税金関係が大変
- 福利厚生がない
- 「教師」という大きな肩書がなくなった
シンプルに収入が大きく減り、貯金できるお金は少なくなりました。
また、今までは事務の方がやってくださっていた税金関係を今度は自分がやらなくてはなりません。
教師を辞めてから、「今まで税金にこんなにもお金を払っていたのか!」とびっくりしたことが何度もありました。




税金関係は思っていたよりも大変でした…
また、「教師」という大きな肩書がなくなったことで自分を証明するものが1つなくなってしまったと感じます。
今までは「教師をしています」というだけで、周りから社会的信頼を得られていましたが、それが無くなってしまったのが個人的に悲しいです。




教師という肩書は大きかった…
また、これから出産や育児するとき、パート勤務だと産休や育休の制度は十分に整っていません。
福利厚生を考えると、公務員である教師ほど手厚いものはないと感じます。
転職を考えている教員へメッセージ




転職を考えている教員に向けてメッセージをお願いします!
私は市役所職員や民間企業、そしてカフェスタッフと様々な業種で転職活動にチャレンジしてきました。
上手くいかなかったことが多かったけど、今となっては全て良い経験でした。
転職活動を通して、他の働き方や企業のことを知れたことが私にとっては1番の収穫でした!
私のように不採用が続いても、その分良い会社に巡り合えたり自分自身を見つめ直すきっかけになったりと、やって絶対損はないです!
どんな小さなことからでも良いので、1歩を踏み出しましょう!




応援しています!
まとめ
ふうさんの転職体験談はいかがだったでしょうか?
ふうさんは、自分のやってみたかった仕事に挑戦できて、今では仕事が楽しくて毎日朝起きるのが楽しみになっているそうです。
転職して本当に良かったですね。
この記事が転職したいと思っている教員の少しでも参考になれば嬉しいです。