【教員の本音】教員がバカバカしいと感じる理由と対処法|20代30代の教員必見!

「この仕事、本当にバカバカしい…」

教員として働く中で、ふと頭をよぎるこの思い。あなたは感じたことはありませんか?

  • 朝の立番
  • 地域の祭りの警備
  • 修学旅行を自腹で引率
  • 土日の部活動
  • 部活の朝練
  • 教室のワックス掛け
  • 学校外の揉め事への対応

私も以前、教員として働いていた時期がありました。

やりがいを感じる瞬間もありましたが、同時に「これって本当に意味があるのかな」と疑問を感じることも少なくありませんでした。

長時間労働、低賃金、際限のない事務作業…。教育の現場には、私たちの情熱を消し去りかねない問題が山積みです。

しかし、ただ嘆いているだけでは何も変わりません。

この記事では、教員の仕事が「バカバカしい」と感じられてしまう理由を深掘りし、そのストレスにどう向き合えばいいのか、そして今後のキャリアをどう考えていけばいいのかを一緒に探っていきます。

20代、30代の教員の皆さん。あなたの悩みや不安、そして可能性について、一緒に考えていきましょう。

目次

教員がバカバカしいと感じる主な理由

教員の仕事は、子どもたちの未来を育む崇高な使命を持っています。しかし、現実はそう理想的ではありません。多くの教員が日々の業務に追われ、本来の教育活動に集中できないもどかしさを感じています。ここでは、教員が「バカバカしい」と感じてしまう主な理由を、具体的な例を交えて詳しく見ていきましょう。

長時間労働と低賃金

教員の仕事時間は、一般的な企業勤めの人々とは大きく異なります。

  • 平日は朝早くから夜遅くまで
  • 休日出勤も当たり前
  • 夏休みも冬休みも、実は仕事

にもかかわらず、その努力に見合った報酬が得られているとは言い難い状況です。

私の経験では、月の残業時間が100時間を超えることも珍しくありませんでした。しかし、教職調整額という名目で基本給の4%が支給されるだけで、実際の残業時間に応じた残業代は支給されません。

これでは、いくら「子どものため」と思っても、モチベーションが下がってしまうのも無理はありません。

残業や休日出勤の常態化

教員の仕事は、授業が終わってからが本番とも言えます。

  • 授業の準備
  • テストの採点
  • 生徒指導
  • 部活動の指導
  • 保護者対応
  • 各種会議

これらの業務をこなすために、必然的に残業や休日出勤が常態化してしまいます。

私の場合、平日は毎日夜9時過ぎまで学校に残り、休日も部活動の試合や補習のために出勤することがほとんどでした。プライベートな時間を確保することが難しく、心身ともに疲弊してしまった経験があります。

膨大な事務作業と「教育」とは無関係の業務

教員の本来の仕事は「教育」のはずです。しかし、実際には膨大な事務作業や、一見すると教育とは無関係に思える業務に追われる日々が続きます。

  • 各種書類の作成
  • 成績処理
  • 会議の資料作成
  • 行事の計画と報告書作成

特に近年は、教育のICT化に伴い、デジタル機器の操作やオンラインシステムへのデータ入力など、新たな業務が増えています。

さらに、次のような業務も教員の負担となっています。

  • 教室の掃除やワックス掛け
  • プール掃除
  • 学校の戸締り
  • 朝の立番(通学路での見守り)
  • 地域の祭りの警備
  • 自腹を切っての修学旅行引率

これらの業務の中には、本来は専門の業者や地域のボランティアが担当すべきものも含まれています。にもかかわらず、教員が担当せざるを得ない現状に、多くの教員が疑問を感じています。

私が教員だった頃、一日の大半をこれらの業務に費やし、「本当に生徒のためになっているのだろうか」と疑問を感じることが度々ありました。特に、プール掃除や祭りの警備など、教育活動とは直接関係のない業務に時間を取られることに強い違和感を覚えました。

社会からの期待と現実のギャップ

教員には、社会から大きな期待が寄せられています。

  • 確かな学力の育成
  • 豊かな人間性の涵養
  • いじめ問題への対応
  • 不登校児童生徒への支援

しかし、現実には限られた時間と資源の中で、これらすべての期待に応えることは極めて困難です。

私自身、理想の教育を実践したいという思いと、現実の制約との間で常にジレンマを感じていました。このギャップが大きくなればなるほど、「自分の仕事は本当に意味があるのだろうか」という疑問が頭をよぎるのです。

これらの要因が複合的に作用することで、多くの教員が仕事に対して「バカバカしい」と感じてしまうのです。教育に直接関係のない業務や、自己負担を強いられる状況は、特にこの感情を強めます。

しかし、この感情は決して特別なものではありません。むしろ、教育の質を向上させたい、本来の教育活動に専念したいという強い思いの表れとも言えるでしょう。

教員のストレスの歴史的背景

現在の教育現場で教員が感じるストレスや「バカバカしさ」は、一朝一夕に生まれたものではありません。その根源を理解するためには、日本の教育制度の歴史と、教員の社会的位置づけの変遷を振り返る必要があります。

日本の教育制度の変遷

明治時代:近代教育制度の始まり

日本の近代教育制度は、1872年の学制公布から始まりました。この時期、教員は「聖職者」として高い社会的地位を与えられ、尊敬の対象でした。しかし、その一方で、教員には強い使命感と自己犠牲が求められました。

戦前・戦中期:国家主義教育の時代

この時期、教育は国家目的達成の手段として位置づけられ、教員は国家イデオロギーの伝達者としての役割を担わされました。教員の自由な教育活動は制限され、国家の管理下に置かれました。

戦後:民主化と教育の大衆化

戦後、教育の民主化が進み、義務教育の年限が延長されました。教育の機会均等が重視され、教育の大衆化が進みました。この時期、教員の労働条件改善を求める運動も活発化しましたが、同時に教員の政治的中立性も強く求められるようになりました。

高度経済成長期:教育の量的拡大

1960年代から70年代にかけて、日本の高度経済成長に伴い、教育の量的拡大が進みました。学校数や教員数が増加し、教育の機会が広がりました。しかし、この時期から、受験競争の激化や校内暴力など、新たな教育問題も顕在化し始めました。

バブル崩壊後:教育改革の時代

1990年代以降、グローバル化や情報化の進展に伴い、教育改革が進められました。「ゆとり教育」の導入と撤回、学力低下問題、いじめ問題など、教育を取り巻く課題は複雑化し、教員の負担は増大しました。

教員の待遇と社会的認識の変化

教員の社会的地位の変遷

明治時代には「聖職者」として尊敬された教員ですが、時代とともにその社会的地位は変化してきました。高度経済成長期には、相対的に待遇が良く、安定した職業として認識されていましたが、バブル崩壊後は、公務員バッシングの影響もあり、その評価は低下傾向にあります。

教員の労働環境の変化

1971年に制定された教職員給与特別措置法により、教員の超過勤務手当は原則として支給されないことになりました。これは、教員の職務の特殊性を考慮したものでしたが、結果として長時間労働を助長する一因となりました。

教員に求められる役割の拡大

時代とともに、教員に求められる役割は拡大の一途をたどっています。学力向上だけでなく、生徒指導、保護者対応、いじめ・不登校対策、特別支援教育など、教員の業務は多岐にわたるようになりました。しかし、この役割の拡大に見合った支援体制の整備は十分とは言えません。

教育のICT化と教員の負担

近年の教育のICT化は、新たな教育の可能性を開く一方で、教員に新たなスキルの習得を求めています。デジタル機器の操作やオンライン授業の実施など、従来の業務に加えて新たな負担が生じています。

このような歴史的背景を踏まえると、現在の教員が感じる「バカバカしさ」は、長年にわたる教育制度の変遷と、教員の役割や社会的認識の変化の結果と言えるでしょう。

教員の仕事の本質と、社会の要請とのバランスをどう取るべきか。

次では、この問題についてより深く掘り下げていきます。

教員のストレスの原因分析

歴史的背景を踏まえ、現代の教員が直面するストレスの具体的な原因を詳しく分析していきましょう。教員のストレスは単一の要因によるものではなく、複数の要因が複雑に絡み合って生じています。

社会からの期待と現実のギャップ

教員には、社会から多様で高度な期待が寄せられています。しかし、現実の教育現場ではそれらの期待に十分に応えることが困難な状況が多々あります。

学力向上への期待

国際学力調査の結果が注目されるなど、教育の成果として「学力」が重視される傾向にあります。

しかし、現場の教員は以下のようなジレンマに直面しています。

  • 生徒一人一人の学力差への対応
  • 授業時間の制約
  • 教材研究の時間不足

人間性の育成

学力だけでなく、豊かな人間性や社会性の育成も教員に期待されています。

しかし

  • 道徳教育の時間確保の難しさ
  • 体験活動の機会減少
  • 家庭や地域との連携の困難さ

などの課題があります。

問題行動への対応

いじめや不登校、暴力行為などの問題行動への対応も教員の重要な役割です。

しかし

  • 問題の複雑化・深刻化
  • 専門的知識やスキルの不足
  • 対応に要する時間の膨大さ

などが、教員の大きな負担となっています。

教員の専門性と社会における評価

教員は高度な専門職でありながら、その専門性が社会で十分に認識・評価されていないという現状があります。

専門性の不明確さ

教員の仕事は多岐にわたるため、その専門性が明確に定義しにくい面があります。

そのため

  • 「誰でもできる仕事」という誤解
  • 専門職としての社会的地位の低下
  • 給与水準への不満

などの問題が生じています。

評価システムの課題

教員の評価システムにも課題があります。

  • 成果の可視化の難しさ
  • 評価基準の曖昧さ
  • 評価結果の処遇への反映の不十分さ

これらが、教員のモチベーション低下につながっている面もあります。

教員の働き方改革の現状と課題

教員の働き方に関しては依然として多くの課題が残されています。

業務の削減と効率化

業務削減の取り組みとしては

  • 部活動指導の外部委託
  • スクール・サポート・スタッフの導入
  • ICTの活用による事務作業の効率化

などが進められています。

しかし

  • 人材確保の難しさ
  • 予算の制約
  • 新しいシステムへの適応に要する時間と労力

など、新たな課題も生まれています。

労働時間管理の難しさ

教員の労働時間管理には特有の難しさがあります。

  • 持ち帰り仕事の実態把握の困難さ
  • 休日の部活動指導や行事準備
  • 生徒や保護者への対応の緊急性

これらが、労働時間の適正管理を難しくしています。

意識改革の必要性

働き方改革を進めるうえで、教員自身の意識改革も重要な課題です。

  • 「献身」や「使命感」の名のもとでの過重労働
  • 「子どものため」という理由での際限のない業務拡大
  • 「前例踏襲」による非効率な業務の継続

これらの意識を変えていくことの難しさも、改革を遅らせる一因となっています。

教員のストレスは、これらの要因が複雑に絡み合って生じています。社会からの期待に応えつつ、教員の専門性を適切に評価し、働き方を改革していくことが求められています。

近年は教員の働き方に関しても改善の兆しがあります。

これらのストレスに対して、教員自身がどのように向き合い、軽減していけばよいのかについて考えていきましょう。

教員として働き続けるか、転職を考えるか

これまで、教員の仕事に関する様々な課題やストレス、そしてその軽減方法について見てきました。しかし、ストレス軽減の努力をしても、なお「バカバカしい」と感じ続けるならば、キャリアの再考が必要かもしれません。ここでは、教員として働き続けるか、それとも転職を考えるかという選択について、深く掘り下げていきましょう。

自分の将来を見据える

キャリアの選択を考える際、まず重要なのは自分自身と向き合うことです。

自己分析

  • 自分の価値観は何か
  • どんな仕事にやりがいを感じるか
  • 5年後、10年後の自分をどうイメージするか

これらの問いに真摯に向き合うことで、自分が本当に望むキャリアが見えてくるかもしれません。

教員の仕事の再評価

  • 教員の仕事の中で、最もやりがいを感じる瞬間は何か
  • 自分の強みや専門性を最大限に活かせているか
  • 現在の環境で、自己成長の機会は十分にあるか

教員の仕事の良い面、悪い面を客観的に見つめ直すことが大切です。

転職の可能性の探索

  • 教員以外のどんな仕事に興味があるか
  • 自分のスキルや経験を活かせる他の職種はあるか
  • 転職に伴うリスクとメリットは何か

転職を考える際は、漠然とした不満から逃げ出すのではなく、具体的な目標を持つことが重要です。

他の業種での働き方を調査する

教員以外の職業に興味がある場合、実際にその業界で働く人々の声を聞くことが非常に参考になります。

個人的には教員とは全く別の業界や職種にチャレンジしてみるのも良いかと思っています。というのも実際に私が全く別の業界・職種に転職をしたことで自分の可能性が思いっきり広がったからです。

教員経験を活かしつつ、ビジネスの世界で活躍できる職種として、無形商材の法人営業がおすすめです。

特に以下の3つの業界が注目です。

IT業界(特にSaaS系)の法人営業

  • 教育現場でのICT活用経験が活きる
  • 論理的説明力や企画力が評価される

人材業界の法人営業

  • 人材育成や教育に関する知識が強み
  • コミュニケーション能力や人間理解力が活かせる

広告業界の法人営業

  • 創造力や企画力が求められる
  • プレゼンテーション能力が重視される

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教員を続けながらのキャリア発展

教員を辞めることだけがキャリアアップの道ではありません。教育界の中でも、様々なキャリアパスがあります。

専門性の向上

  • 大学院での学び直し
  • 特別支援教育や外国語教育などの専門分野のスキルアップ
  • 教育関連の資格取得(カウンセラー、キャリアコンサルタントなど)

教育行政への道

  • 教育委員会での勤務
  • 文部科学省や地方自治体での教育政策立案

学校経営への参画

  • 主任や教頭、校長としてのキャリアパス
  • 学校改革や新しい教育プログラムの開発

教員を続けるか、転職するかという決断は、簡単にできるものではありません。しかし、「バカバカしい」と感じ続ける仕事を漫然と続けることは、自分自身にとっても、生徒たちにとっても良いことではありません。

大切なのは、自分自身と向き合い、自分が本当に望むキャリアを探求し続けることです。それは教員を続けることかもしれませんし、全く新しい道に踏み出すことかもしれません。どちらを選んだとしても、その決断は尊重されるべきものです。

まとめ:教員の仕事の再評価と今後の展望

ゆとり転職(まとめ)

教員の仕事は確かに多くの課題を抱えています。長時間労働、複雑な人間関係、社会からの高すぎる期待など、「バカバカしい」と感じてしまう要因は少なくありません。

しかし、その一方で、教育には他の仕事には代え難い魅力もあります。子どもたちの成長に寄り添い、その可能性を引き出すことができる。社会の未来を直接的に形作る機会がある。これらは、教育という仕事ならではの価値です。

大切なのは、現状に流されるのではなく、自分自身のキャリアを主体的に考え、選択していくことです。それは教員を続けることかもしれませんし、教育界で別の道を探すことかもしれません。あるいは、全く新しい分野にチャレンジすることかもしれません。

どの道を選んだとしても、教育に携わった経験は必ず活きてきます。人を育てる難しさと喜びを知っているあなたは、どのような場所でも大きな力を発揮できるはずです。

「バカバカしい」と感じる日々を漫然と過ごすのではなく、その思いを自分自身と向き合うきっかけにしてください。

そして、自分らしい、やりがいのあるキャリアを築いていってください。

皆さんの今後の歩みが、充実したものになることを心から願っています。

ゆとり

ありがとうございました!

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